(必笑が必勝につながる)
 
桔梗の兄は、野球をやっていた。
秋、春、共に1回戦負け。
監督が、「もう3年は使わない。来年を見据え2年主体でいく」
本人もショックだろうが、私達親もかなりへこんだ。
泥だらけのグローブを見て泣きそうになった。

そんな時、強豪校の監督が3年を集めこんな話をしてた。
「お前らは、負けそうになると、負けそうな顔。苦しいと、苦しい顔。だから勝てねえ。そんな時こそ笑顔で上を向け。くやしくて泣いててもいいから笑顔で前を向け。笑顔は、気持ちが切れない。声もでる。仲間に勇気をあたえられる。(必笑が必勝)につながる。」

雰囲気が変わった。
「お前、明日先発な」「◯◯ノック入れ」3年が使われてきた。
最後の夏 気がつけば3年主体チーム。
ベスト8。

いつも桔梗に、笑顔。笑顔。と、言ってる。
私達家族は、笑顔の大切さ、笑顔の力を信じてる。

「必笑が必勝につながる」

この言葉が大好きだ。

11父

======================
片貝ミニバレーボールクラブ No.11

決まったー! 
キ-キョンが対外試合初のアタックを決めた。
人生の中で生まれて初めてアタックを決めた瞬間であった。
思わず私は、『人生初のアタックだぞ、忘れるな』そう叫んでいた。
私のバレーボールの半世紀に近い指導の中で、こんなことを言ったことも意識したこともなかった。
まさに「一人の人生の歴史的瞬間」に立ち会い、それを本人に告げることができたのだ。

ここは、群馬県・高崎。
県外遠征で、人生初アタックポイントなんてすごい話だ。
羨ましい話だと思う。
キーキョンは5年生になったが、クラブ入りして1年が立っていない。
だから、フローターサーブもアタックラインからの練習で始まり、エンドラインから打って良しとなってから日は浅い。
最近、スピードが付いて来たことを強く感じさせる。
本来の能力にバレーボールの体力が備わって来たからだ。
そのせいかレシーブもうまくなってきて、まるで忍者を連想させるような動きも見せる。
 
キーキョンは人より手が大きい。
指が一関節分長いのだ。
この子は面白いぞ。
きっと将来すごい選手になるぞと感じたのは私だけではないだろう。

キーキョンは監督の冗談には、笑顔で全身で反応してくれる。
そして叱られるとすぐ泣いてしまう。
片手で片目だけ押さえて泣く。
いつもそうだ。
そこで冗談を一発。
するとすぐ笑う。
泣きながら笑っているのだ。
叱られた後に、冗談に反応してくれる子には、本当に救われる思いのときがある。

何故かとか考えたことはなかったが、これを書きながらキーキョンのスローガン『必笑』の意味がたった今分かった。
そして、それはご家族の尊い経験に基づいた「親から娘達へのエール」にあったのだ。
キーキョンの笑顔は、『必笑が必勝につながる』という教えのゆえんだったということが今日になって分かった。

みんなで心がけよう。

監督T

IMG_0662


藤塚桔梗